財宝は煩悩の所依(ざいほうはぼんのうのしょえ) 二祖上人法語

財宝は煩悩の原因である。

時宗の二祖、他阿真教上人の法語です。
所依とは「拠り所」という意味ですので、「財宝は煩悩が拠り所にする
存在である」と仰っています。
財宝(財産やお金)は、たくさん持っていると欲(煩悩)にめがくらみ、
浪費してしまうことになりかねません。
また、財宝ほしさに罪まで犯してしまうほど、人間の心は弱いもの
です。
誰でもお金は欲しいと思いますが、必要以上に求めると、心を蝕んで
しまいます。
財宝はほどほどに持って、欲を上手にコントロールしなければなりません。
ただ、これが如何に難しいことか・・・自分自身の足元をしっかり見つめて
いきましょう。                                 合掌