善き行いを為さば歓喜(よろこび)をみる ダンマパダ
「ダンマパダ」(Dhammapada)は、パーリ語で書かれた原始仏典の一つ。
「ダンマ」は「法」と訳され、人間の真理という意味であり、「パダ」は「ことば」という
意味である。現代語では、しばしば「真理のことば」と訳される。
短い詩集で、四二三の語句よりなる。全体は二十六章に分かれている。仏教の要義を約説した
ものとして、広く読まれる。この書は漢訳の「発句経(ほっくきょう)」に相当する。
第一章「ひと組みずつ」一八
善いことをなす者は、この世で歓喜し、来世でも歓喜し、ふたつのところで共に歓喜する。
「わたくしは善いことをしました」といって歓喜し、幸あるところ(=天の世界)に
おもむいて、さらに喜ぶ。
(ブッダの真理のことば・感興のことば 中村 元訳 岩波文庫 2013年より)